ADHDの薬を飲んでみた|ストラテラ(アトモキセチン)を飲んで「人生変わった」と感じた私の体験談

おくすり手帳の写真 ADHDライフハック
※画像出典:photoAC

こんにちは!当ブログの管理人Tomaenyです。

発達障害(ADHD)の私は、2023年から発達障害の薬ストラテラの服用を開始し、途中から後発薬のアトモキセチンに切り替え現在も服用を続けています。

この記事では、ストラテラ(アトモキセチン)を服用して感じたメリット・デメリット・変化しなかったことをシェアしていきます。

発達障害(ADHD)の薬について、当事者の感想にご興味のある方は、ぜひご一読ください。

この記事は体験談であり、服薬を推奨するものではありません。効果・副作用には個人差があり、本記事に書いてある薬を服用して得た実感は、私個人の感想です。診断や服薬の判断は医師によるものです。薬に関しては、お医者様に相談し、その指示に従ってください。

ストラテラ(アトモキセチン)とは

ADHDのの困りごとである「注意散漫」「衝動的」「落ち着きがない」といった症状は、ドーパミンやノルアドレナリンなどの脳内の神経細胞の間で情報を伝える神経伝達物質が不足することで起こるとされています。

ストラテラは、脳内のノルアドレナリンを増やし、シグナル伝達を改善する作用が期待できる薬です。

  • 不注意
  • 多動・衝動的

といったADHDの症状を緩和させる効果が期待できるといわれています。

ストラテラ(アトモキセチン)を服用する前に感じていた不安

まだADHDという言葉すら知らなかった子どものころからずっと、私は忘れっぽかったり、気が散ってしまったりといった特性に振り回され、困りながら暮らしていました。けれども、発達障害(ADHD)というものを知って、いろいろ特性に合わせて工夫をするようになった後でも、中年になるまで服薬はしていませんでした。

やはり、薬を継続して服用することによる内蔵への影響が心配だったからです。また、精神科で薬を処方してもらうことにも抵抗感がありました。

ネット上でいろいろな意見をリサーチした感じでは、人が変わってしまうのではないかとか、依存性があるのではないかということを心配する人もいるようですが、私はそういうことは特に気になりませんでした。ちなみに、ストラテラ(アトモキセチン)は中枢刺激薬ではなく、依存性が低いとされています。

結局、工夫だけではニッチもサッチもいかない、乗り越えられない壁を感じた出来事があって病院へ行く踏ん切りがついて、あるいは工夫のみで定型発達の人の域に達するのを諦めて、病院で処方してもらいストラテラ(アトモキセチン)を服用することにしました。

私が感じたメリット

青空を背景にスマイル柄の風船がたくさんある。発達障害の薬を飲んで生活の質が向上したと感じているイメージ。
※画像出典:O-DAN

ストラテラ(アトモキセチン)を服用するようになって、私は良い変化をたくさん感じました。個人的に、人間関係の改善や、ミスの軽減につながって、人生の質が大幅に向上したと思っています。

朝から動けるようになった

私は朝が苦手で、以前は目覚めてから普通に動けるようになるまでとても時間がかかっていました。早くて1時間、調子が悪いと3〜4時間ほどぼんやりする時間が必要なので、午前中を無駄に過ごしてしまい、自己嫌悪に陥ることも多かったです。

ストラテラ(アトモキセチン)を服用するようになって、朝目覚めてから30分ほど、調子が悪くても1~2時間ほどで動けるようになり、助かっています。

外出しても前より疲れにくい

外出すると、以前はすぐに疲れ切っていました。特に、人が多い場所へ行くと、視覚や聴覚、嗅覚が一気に刺激されて圧倒されるような、ぐわ~っとくる感覚があり、苦手でした。

薬を服用するようになって、私はぐわ~っとくる感覚が軽くなりました。ショッピングセンターやターミナル駅などの人混みに行っても、しばらく休めば動けるようになり、長時間ぐったりしたり、翌日まで持ち越したりすることがほとんどなくなりました。

ぶつかりにくくなった

注意が散漫になると、物にぶつかることが増えるので、以前は足をぶつけて骨折したり、メガネがひしゃげるほどの強さで電柱にぶつかったりしたこともありました。

けれども、2023年から現在まで、大きな怪我をしていません。ぶつけて痛い思いをすることも激減したので、これは本当に嬉しいです。

気分の下振れが少なくなった

以前は、何か嫌なことがあると、それが頭から離れず、ぐるぐる考え続けてしまうところがありました。

薬を飲むようになってから、私は何か嫌なことがあっても、前ほど強い不快感を感じなくなったし、長くマイナス感情を引きずることが少なくなりました

それで、特に身近な人との関係が良くなったのがほんとに嬉しいです。

字を間違えにくくなった

私は、書き間違いがとても多い方です。年賀状や履歴書といった、量が多くて書き間違いすると最初から書き直さなければいけない書類は、とにかく苦手で、いつも仕上げた分と同じ量くらいの書き損じがでていました。

薬を服用するようになってから書き間違いが格段に減って、助かっています

私が感じたデメリット

青い花の写真。発達障害の薬を飲んで感じたデメリットのイメージ。
※画像出典:O-DAN

私には良い変化がたくさんありましたが、デメリットが全くないわけではありませんでした。ここからは、ストラテラ(アトモキセチン)を服用するようになって感じたデメリットをシェアしていきます。

※副作用に関してはお医者様に相談すると、調整してもらえることもあります。

食欲不振・吐き気

もともと私は小食な方でしたが、ストラテラ(アトモキセチン)を服用するようになって1人前食べるのがキツイと感じるようになりました。

けれども、これ幸いとばかりに、それまで体型を考えて控えめにしていた高カロリーな食べ物を気にせず食べるようになったので、体重は減りませんでした。本人は「あんまり食べられないなぁ」ぐらいしか気にしていませんが、外食に行くと一緒に行った人に「なんかごめんね」と気を遣わせてしまうので、その点は申し訳ないなと思っています。

吐き気に関しては、つらいといえばそうなのですが、妊娠中のつわりを思い出して「懐かしいなぁ」とも思い、あまり気にしていないです。

眠りにくい

朝晩、2回に分けて服用していた頃は、夜眠れなくなってしまい、遅い時間まで布団の中で悶々として翌日に影響が出てしまうことも多々ありました。

このデメリットに関しては、かかりつけ医に相談し、朝昼の服用に変更したところ、普通に眠れるようになりました。かかりつけ医には睡眠薬の服用も提案されましたが、できれば睡眠薬は飲みたくないと考えていたので良かったです。

ADHDだということを隠しにくくなる

ストラテラ(アトモキセチン)のカプセルは、はっきりした濃い目の水色です。何の薬を飲んでいるのかと関心を引くこともあると思います。

前述したように私は朝と昼に服用しているので、職場でも昼食後に服用することになります。嘘をついたり隠れて飲んだりし続けるのは難しいと思ったので、現在は障がい者雇用で働いています。

定期的な通院が必要

ストラテラ(アトモキセチン)は処方薬なので、飲み続けるためには定期的に通院して処方してもらう必要があります。

障がい者雇用で就職する際、通院が必要な旨を伝えており、お休みはいただけているので、とてもありがたいです。

お金がかかる

初めてストラテラを処方されて、薬局で支払いをしたとき、私の感覚では毎日飲むには少し高価だと思いました。

そこで、自立支援医療という制度を使い、現在は1割負担になっています。後発薬に変えたこともあって、だいぶ経済的な負担は軽くなっています。

薬を服用して私が変わらなかったこと

ここまで多くの良い変化を紹介しましたが、残念ながら変化が感じられなかったこともあります。
ここからは、ストラテラ(アトモキセチン)を飲み始める前、「こういう困りごとが軽減されるといいなぁ」と期待したけれど、変わらなかった部分についても正直に書いていきます。

慌てるところ

私は子どもの頃、中年になったら落ち着いたマダムっぽい女性になりたいと思っていましたが、その夢は半分しか叶いませんでした。中年にはなれましたが、しょっちゅう慌てて、バタバタしているところはそのままです。

「薬を飲んだら、落ち着くかな?」とかなり期待していましたが、今でも相変わらず慌てています。

忘れやすいところ

私は、エピソードは割と覚えている方だと思いますが、文章や単語を覚えておくのは苦手です。特に数字とアルファベットに関しては、情けないくらい記憶力が低いです。

これに関しても、服薬しても変わらず、今でも買う物を忘れないようにメモして、そのメモを家に置いて出てしまうような生活を送っています。

動作・思考スピードが遅いところ

これは仕事の面で困るので、ぜひ改善してほしかったのですが、私は服薬しても変化はありませんでした。

ストラテラ(アトモキセチン)を飲むようになってから、タイピングが早くなるかもと期待して、前に上達しなくて挫折した「寿司打」に再チャレンジしてみました。3か月以上も練習してみましたが、結局、早くなることありませんでした。(普通お手軽コースという、たぶん一番簡単なコースで半分もいけませんでした。)

まとめ:私は人生が好転した

ストラテラは、飲み続けるようになってから1~2週間くらいで効果が出始めるといわれている薬です。けれども、私は服用して小一時間位たったときに、ふと世界がいつもよりも静かだと感じ、愕然としました。(もしかしたら、思い込みかもしれませんが)

これには泣けました。

定型発達の人って、こんなに静かな世界で生きていたんだ。私の感じていた世界と、他の人が感じていた世界はこんなに違かったんだって。

それは、私にとっては、まるで第二の誕生かと思うくらいの体験でした。

あれから2年半ほど経過し、この記事で紹介したデメリットと引き換えにメリットを受け取り続け、私はこれまでとは違う方法で人生の課題にアプローチするようになりました。

現時点では、前よりも良い人生を歩んでいると、私は感じています。

繰り返しになりますが、この記事は発達障害の人に薬の服用をすすめる目的はありません。薬についてはお医者様に相談してください。

ストラテラ(アトモキセチン)について執筆するにあたり、以下のサイトを参考にさせていただきました。
BRAIN CLINIC 公式HP
田町三田こころみクリニック 公式HP
くすりのしおり

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