【在宅副業】トーン除去って稼げるの?

在宅ワークで漫画のトーン除去作業に使うペンタブレットとノートパソコンの写真 ライフハック
※画像出典:photoAC

40代半ばになった頃、アニメみたいなイラストを描いてみたいと思いはじめました。善は急げと、ペンタブというデジタルイラストを描く道具を買い、CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント 通称クリスタ)という漫画・イラスト作成アプリを契約して、デジタルイラストを描きはじめました。

7枚ほど描いた時点で、好奇心からCLIP STUDIO PAINTを使った仕事を探して見つけたのが、トーン除去の在宅ワークです。漫画好きならやってみたくなる仕事ですが…実際やってみたら想像以上に厳しい仕事でした。

この記事では、トーン除去という仕事について、実際に経験してわかったことなどをシェアしていきます。

デジタルイラストや漫画に関連した仕事をしたいと思っている方副業や在宅ワークを探している方はぜひ参考にしてください。

トーン除去って何?

ペンタブレットを使って漫画のトーン除去作業をしている手元のイメージ写真
※画像出典:photoAC

トーン除去とは、紙の漫画をスキャンした原稿データからトーン(網点模様)を削除して、線画だけの状態にする作業です。
デジタル作画が普及する前に出版された過去の人気漫画を、カラーの電子書籍にする際の処理として行われます。

描画アプリにはAIを使ったトーン除去という機能もあるのですが、一部のトーンが残ったり、線画や黒ベタまで消してしまったり、まだまだトーンだけをきれいに除去できるレベルではありません

トーン除去は、AIで下処理した原稿と処理前の原稿を見比べて、消しすぎた箇所を復元し、残ったトーンは除去していく仕事です。

仕事の探し方

在宅ワークの仕事を探すために検索窓を指しているイメージ写真
※画像出典:O-DAN

クリップスタジオを使って仕事をしてみようと思い、まずは「クリップスタジオ 仕事」などで検索してみました。

意外にたくさんWebトゥーン関連の仕事がヒットしたのですが、作画や着彩はまだデジタルイラストを描き始めて日が浅いので、仕事のレベルには達していません。トーン除去は使う機能が限られているため、始めたばかりでもできそうだと判断して、2社応募してみました。

トーン除去で採用されるまでの流れ

応募後、1次選考のため2社とも自分で描いたイラスト数点の提出を求められました。

幸い2社とも合格し、2次選考としてトーン除去のトライアルがありました。どちらの会社も数ページのマニュアルが用意されており、はじめてでも作業できました。(2社のうち1社は、マニュアルを見ただけで分からない場合は、その時点で選考の対象外になる旨が記載されていました)

結局、片方の会社は不合格で1社合格できました。

トライアル合格した会社で最後にWeb面接があり、数日後に面接合格の連絡をいただきました。

トーン除去で採用された後

在宅ワークの採用後に交わす契約書と電卓、印鑑、朱肉のイメージ写真
※画像出典:photoAC

合格したのは、電子書籍化では結構有名な企業でした。法的にきちんとしているためか、合格した後は、秘密保持に関する誓約書や業務委託基本契約書など複数の書類の提出を求められ、実際の仕事に入るまで2週間程度かかりました。

トーン除去の仕事はどうだった?

初心者の私は使ったことがないマスクという機能を使うため、正直にいうと全然わからなくて、ネットで検索し自力で調べて提出しましたがトライアルはたいへんでした。また、連絡やファイルのやりとりに使うアプリやサイトも使ったことがないものばかりで、最初はマニュアルとにらめっこ状態でした。

※マニュアルは基本的なもので35ページ、それ以外にコンテンツ別のマニュアルもありました。

作業自体は、丁寧にフィードバックしていただいたこともあり、すぐにコツをつかめました。

実際に経験して、この仕事に必要なのは絵のうまさよりも、作業しやすい設定を調べられるリサーチ力や、拡大してみられる大きなモニターなどの作業環境を整えられる経済力だと感じました。

報酬はどのくらい?

在宅ワークの報酬をイメージした、積み上げられた小銭と背景に映る時計の写真
※画像出典:O-DAN

業務委託契約を結んだ方の会社でのトーン除去の仕事は、漫画1ページ単位で依頼がきて、報酬も1ページ単位で計算するようになっていました。

最初、トライアルの際に添付されていた資料には、資料を削除してしまったのでうろ覚えですが1枚1200円と記載されていたように思います。ところが、Web面接の際に提示された条件は、1枚当たり700円でした。その時点で断っても良かったのですが、好奇心からそのまま契約を結ぶことにしました。

実際に依頼された案件は、背景のトーンは除去しないで、人物のみの作業でよいため、1枚あたり500円。そこから源泉徴収されて、手取りは400円でした。

1ページの作業時間

案件により異なりますが、漫画1ぺージのトーン除去にかかる時間は5〜14時間程度です。

つまり、時給に換算すると35~100円です

依頼を受ける前に作業するぺージの確認はできないので、所要時間の見積もりは多い方に合わせて(少し余裕を持たせ)1ぺージ16時間で計算していました。

作業が早く終わったら、追加で案件を受注できる仕組みになっていて、案件があれば数をこなせるようになっていました。けれども目を酷使するため、あまりたくさん受注するのは身体的に無理かなと、私は感じました。

ちなみに、支払いは末締め、翌々月末払いでした。私は他の在宅ワークも経験がありましたが、作業してから報酬が支払われるまで2か月は長い方だと感じました。

結論:トーン除去は稼げない

さすがに時給35円は安すぎると感じました。

仕事で使用するCLIP STUDIO PAINTは、月額480円(1年一括払い3000円)です。この維持費や電気代、作品ごとに設定されている作業ルールの確認や請求書作成の手間を考えると、むしろマイナスといってもいいかもしれませんね。

私はもともと手が遅い方なので、作業スピードが速い人ならもっと稼げるかもしれません。けれども時給1000円以上にするためには、私の10~29倍の速さが必要になります。

結論として、トーン除去の仕事でお金を稼ぐのは難しいし、なんなら「仕事」とすらいえないのでは?と思いました。

トーン除去の後日談

トーン除去は、最初の2か月はかなり時間を割いておこない、好奇心が満たされたと感じたので「もういいかな」と思って積極的に受注をすることをやめました。その後もお付き合い程度の件数で2か月受注し「付き合いきれないな」と感じたため、以降は依頼が来ても受けませんでした。

依頼を受けなくなって数か月後、それまで「末締め翌々月末払い」だったのが「末締め翌月末払い」になったとメールがきました。条件について改善しようとはしているようですが、すでに好奇心が満たされており、もう依頼を受けるつもりはなかったため、良い機会だと思い業務委託契約を解除する手続きをすることに。トーン除去に関して、完全に終了しました。

まとめ

イラストや漫画が好きで、関連した仕事をしたいと考えている人はたくさんいると思います。けれどもトーン除去の仕事は、単価が安すぎるし目を酷使するため、私はおすすめしません

「イラストを練習しながら少しお金になればいいな」という場合は、すぐに収入にならないかもしれませんが、イラストダウンロードサイト【イラストAC】にイラストを貯めておく方がずっといいと思います。

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