『発達障害サバイバルガイド』を読んで生きるのがちょっと楽になった!

空に向かって両手を広げる白いTシャツの女性の後ろ姿。発達障害のある人が少しずつ生活を整え、自分らしく前を向いていくイメージ 本・コンテンツレビュー(発達障害)
※画像出典:photoAC

ぼさぼさ髪でシワっぽい服を着て、途方に暮れて眺めるのは、山積みの洗濯物や食器、埃っぽい床……。

「これ、大人としてマズいでしょ」

「何とかしなきゃ」

そう思っていた頃に見つけたのが、借金玉(しゃっきんだま)さんの発達障害サバイバルガイドです。この本には、生きていくための基盤となる生活を立て直すための現実的で使えるヒントがたくさん詰まっていました。その中のいくつかを取り入れてしばらくしたら、発達障害(ADHD)ですぐに「いっぱいいっぱい」になってしまう私でも、なんとか暮らしが回せるようになっていました。

『発達障害サバイバルガイド』とは

発達障害サバイバルガイドの表紙画像。借金玉さんによる発達障害当事者のための生活改善のヒントが47個紹介された本
※筆者撮影

発達障害の当事者である著者の借金玉さんが、実体験をもとにあみだした現代社会で生き抜くためのサバイバル術が47個紹介されています。

生活環境の整え方、収入が少なくても生活を維持する技術、身だしなみに関するライフハックなど、発達障害があるとつまづいてしまいがちなテーマを網羅していて、どこから読んでも役に立つ構成になっています。発達障害の診断を受けた人はもちろん、「なんとなく生きづらい」と感じている人にもおすすめできる一冊です。

とても評価が高い本です!!

出版元のダイヤモンド社によると、発達障害サバイバルガイドの裏テーマは「生きる」で、発達障害の診断を受けていない方にも、かなり役立つ内容になったと自負しています。とのことです。

実際、難しい理論や専門用語はなく、親しみやすい語り口でとても読みやすくて、「意識が低いままでも生きやすくなる」現実的な視点が支持され、ロングセラーとなっています。

とても評価が高く「メンタル本大賞2022 特別賞(ハイポテンシャル賞)」を受賞しています。
PR TIMES 株式会社ダイヤモンド社 プレスリリース

著者の借金玉さんについて

借金玉さんは、早稲田大学在学中に診断を受けた発達障害(ADHD)当事者の方です。大手企業への就職、離職、飲食業での起業・失敗を経て、多額の借金を抱えたことからSNSでの発信を開始されました。

現在は不動産営業として働きながら、ライター・作家として活動されています。

さて、借金玉さんですが、検索すると係争中の裁判の関係で批判的なコメントが表示される場合もあります。さまざまな意見はありますが、発達障害サバイバルガイドの内容が非常に実用的で、私を含め多くの人が助けられているのは事実です。

読者の方の感想をXから2つ紹介します!

『発達障害サバイバルガイド』はこんな人におすすめです!

  • 発達障害の方や、発達障害の傾向がある方
  • 発達障害の家族がいる方
  • 時間管理や家事がうまくいかず、毎日クタクタな人

タイトルに「発達障害」とありますが、生活がうまく回っていないすべての人に役立つ内容です!共働きや育児で忙しくて、家事が回っていない人にもおすすめしたいです。

読んでよかった!生活がちょっと楽になった考えとハックを紹介

発達障害サバイバルガイドには、たくさんの工夫が紹介されていましたが、その中から特に生活改善に役立ったのはこの2つです。

  • 人生をよくするのは「努力」ではなく「設備投資」
  • 部族のユニフォームはミリ単位で微調整しよう

どちらも「努力で自分を変えよう」とするのではなく、自分らしく楽に生きるために環境や道具を工夫するという視点に貫かれています。
実際に取り入れてみて、劇的に人生が変わったので、体験を交えてご紹介します。

『発達障害サバイバルガイド』を読んで設備投資にお金をかけてみた

発達障害のある筆者が設備投資として導入した食洗器のイメージ。家事の負担が軽減され、生活の立て直しに役立ったアイテムのひとつ
※画像出典:photoAC

「生活環境」という項目には、洗濯機を持っていない仲間の話が出てきます。洗濯機がないと、当然コインランドリーかクリーニングを利用することになり、お金と時間がかかってしまいます。そのような行動について、借金玉さんはこのように綴っています。

それはまるで「井戸を掘らず、毎回川まで水を汲みに行く」行動様式です。

引用:『発達障害サバイバルガイド』P22

そして、不便な生活をしている貧しい人ほど、設備投資で人生が楽になるとして、借金玉さんが導入して効果が高かった物が紹介されてます。

私は本当に疲れやすくて、しかも当時は発達障害の薬を服用する前で朝起きてから動けるようになるまで時間がかかっていたので、家事が滞りがちでした。そこで藁にもすがる思いで食洗器を購入してみました。

結果、驚くほど時間と労力が節約できてもうびっくり。その後も設備投資を続け、当時は専業主婦でも家事が回っていなかったのが、今では週5で働いても家事が回るようになっています。

発達障害の私が「浮かない服装」でラクになった

カジュアルな服装をたたむ専業主婦のイメージ。発達障害の筆者が、周囲に馴染むために服装を工夫している様子を表現
※画像出典:O-DAN

発達障害サバイバルガイドには、「服」という項目があって、発達障害の特性(感覚過敏、空気読めないなど)に合わせたライフハックが6つ紹介されています。その中でとても生きていく上で役に立ったハックが部族のユニフォームはミリ単位で微調整しよう』です。

会社とは、同質的な人々が集まって共働している集団、すなわち部族です。部族には、その部族にしかわからない掟があり、それに沿った「部族のユニフォーム」があります。

引用:『発達障害サバイバルガイド』P187

普段よく会う人、会社だったら上司や先輩の服装を観察して、似たような服装をすることで「社会的コード」に合った服装ができるというライフハックです。

物心ついた時から常に「浮いた服装」をしがちだった私ですが、これを読んでなぜ浮いてしまうのかが分かり目からウロコが5~6枚落ちる思いでした。

「えっ…世間の人って、自分の好みだけで服選んでなかったんだ…」

それ以来、このアドバイスを念頭に置いて服を選ぶようになり、服装で浮きにくくなりました。※まだたまにやらかしています…。服装が「その場に自然にいる人」に見せてくれる効果は思っていた以上に大きくて、以前より場に馴染みやすくなった気がします

まとめ

発達障害サバイバルガイドは、どうしていいか分からなくて途方に暮れていた私に頑張らないで楽に生きる方法もあると教えてくれた本です。
発達障害がある人だけでなく、日々の生活がうまくいかないと感じているすべての人におすすめしたい一冊です。
私のように「生活がどうにも回らない」と悩んでいる方にとって、少しでも希望のきっかけになればうれしいです。

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